【BLゲーム紹介】カフェ・リンドバーグ ぼくらの恋愛心理学2【レビュー】
ボブゲ紹介記事、今回は「カフェ・リンドバーグ ぼくらの恋愛心理学2」です。
ブランドはアイン。2002年発売。恋愛心理学シリーズの2作目にあたります。
本ブログ筆者が一番好きなボブゲです。
簡単にまとめると
「喫茶店が舞台の総当たりゲー。全員受け攻め両方あり。エロシーンが多彩。価値観がとても好き」
こんな感じでしょうか。最後の一文は筆者の好みですが……詳しくは下の「シナリオ(ちょっとネタバレ)」欄で書きます。
もうひとつ好みだだ漏れの一言を付け加えるなら「とにかく一ノ瀬進哉がかわいい」です。
なお、小説版「カフェ・リンドバーグ」は原作ゲームとは別の話です。
「ぼくらの恋愛心理学」シリーズについては、こちらで説明しています。
以下、シナリオやシステムについて書いていきます。
シナリオ
舞台は喫茶店「カフェ・リンドバーグ」。マスターの桐野、パティシエの三原、ギャルソンの高見沢とアルバイトの一ノ瀬。そこに新人アルバイトとして篠原が入ってくるところから始まります。
メインキャラクター5人(年齢は20〜43歳)による総当たりゲーム。かなりボリュームがあります。各キャラクター視点があるので、テキスト量がものすごい……。リバはルートによってあったりなかったり。受け攻め比率には差がありますが、5人とも両方あります。
総当たりなので最高で23歳差。それ以外も比較的キャラクターの年齢がばらけているので、年齢差が好きな人におすすめできるかもしれません。
「スクエアな関係」紹介記事でも書いたのですが、「ぼくらの恋愛心理学」シリーズは恋愛模様を描くことに特化しています。恋愛が主軸です。公式HPには「恋を、してください。」というキャッチコピーが。ちなみにこれは作中にある台詞です。
シリーズの他作品と比較すると、前作「birdie」よりもずっと日常系、ほのぼの癒し系のシナリオですが、ひとつだけ鬼畜と言えそうなルートがあります。次作「スクエアな関係」よりはバッドらしいバッドがあるので、完全にほのぼのというわけではない……といった感じ。
それから上で「エロシーンが多彩」と書きましたが、シチュエーションやプレイのバリエーションはかなり豊富な方だと思います。滅多に見ないであろうプレイがあったり。グロは無いです。
システム面
ガイド機能が最高。
こういったゲームではよくクリア後タイトル画面にエクストラモードが追加され、シーン回想やCG一覧などが解放されますよね。
本作ではそのエクストラモードに入ると、キャラクターが「いらっしゃいませ」と出迎え、案内してくれます。ガイドキャラは自由に変更可能。キャラ変更画面に行くとオーナーがどのスタッフを指名するか尋ねてきます。衣装も(2通りですが)選択可能。
ちなみに一周目クリア前、クリア後(コンプ前)、コンプ後でちょっと対応が変わる箇所があります。全てのボイスを回収したい方は一周終わる前に一度入ってみてください。
私はいつも進哉にしています。「メインメニューに戻る」を選択したときの「帰っちゃう……んですか」からの「やっぱりやめる」選択で微笑するのがめちゃくちゃ可愛いので、毎回一度では帰れません。あと「進哉のCG/シーンを見る」を選んだとき恥ずかしそうにするのがたまらなく好きです。進哉の困った時の反応が可愛くてしかたなくて……。
さて、その他の機能について。
2002年発売とかなり古い部類に入りますが、オートやスキップなど、基本的な機能は備わっていると思います。
- ログがちょっと読み返しにくい
- キャラクター個別にボイスON/OFFが設定できない(HシーンのみOFFという設定は出来る)
この2点くらいです。ルート数が多いですが、セーブ可能数も多いので問題ありません。
次作「スクエアな関係」では廃止されてしまったのですが、それまで見てきたシーンを選択した所から順番に再生してくれる機能があります。つまり、エンディング直前のデータを作っておけばいつでも好きなルートの好きな所から再生可能です。
「スクエアな関係」については既に紹介しているので、そちらをご覧になっていただけると嬉しいです。こちらもおすすめ。
CG・音楽
原画は麻生海さん。本シリーズを全て担当されています。絵に詳しくないのでうまく感想が言えませんが、私好みの絵柄です。
アインの塗りは独特なので慣れない方も多いのではないかと思いますが、私は好きです。(「幻想」スチルの塗りは最高だと思っています。全ボブゲ合わせた中でもトップクラスに好きなスチルです)
音楽は一色由比さん。アインの兄ブランドにあたるブランド・アイルの作品などを担当されています。私は音楽にも全然詳しくないのですが、気に入っています。
アインの作品は何故かインストールすると音楽データがmp3かwavで入っているので、プレイリストを自分で作って作業用BGMに使っています。
声優
キャスティング天才。
以下、メイン5人のキャストさんです。カッコ内はキャラクターの年齢。(敬称略)
この他、少年A(年齢不詳)を眞嶋リョウさん、オーナー・渡辺隆之(45)を増谷康紀さんが演じられています。
進哉に関しては後述の「ネタバレ含む感想」欄に書きました。(筆者最推しボブゲキャラなので冷静になれませんでした)
でも他のキャラクターも皆良いんですよ。有名な方々なだけあって演技が上手いです。すごく自然に聞こえる。特に智裕はマイケル田中さんの演じられた数あるキャラクターの中でもトップクラスのはまり役だと思っています。
もうひとつここで書いておきたいのは、モブの声をメインキャラクターの声優さんが分担しているという点。
これがまた面白いです。お客やパティシエを、メインキャラとはまた違った声色で演じられています。(パティシエ達は作中立ち絵はありませんがSS集2003で外見設定が見られます)
シナリオ(ちょっとネタバレ)
このゲームの恋愛観というか、性別どうこうよりも好きかどうか、という考え方がとても好きです。例えば作中で智裕が進哉に平然と男性との経験があると話し、
「別に僕、相手がどっちだっていいし。男でも女でも」
「合うか合わないか、好きか嫌いか、そっちの方が重要だよ。性別より」
とあっさり言ってのけます。
今まで同性という発想がなかった進哉が、驚きつつも割とするっと受け止める。
そんな彼が作中唯一同性愛関連の経験が無いメインキャラクターなので、「男同士である」というポイントへの葛藤が少ない。(そもそも進哉は女性経験もほぼないので、恋愛感情というもの自体に戸惑っているところが結構大きいです)
BLに同性同士だからこその葛藤を求める方もいらっしゃるかと思いますが、私はむしろこちらの方が好きです。
「好きな相手」と愛し合うことが大事なのであって、性別や年齢は関係ない。カフェリンはそういった価値観が「ぼくらの恋愛心理学」シリーズの中でも顕著に表れている気がします。
そういう意味で、智裕はキーになる人物なんですよね。好きな相手となら性別は関係ないし、受け攻めもどちらでも良いと言い切れる、人好きで懐っこくて、さばけた遊び人。そんな彼がアルバイトに入ってくるところから、という物語の始まり方も良いなあ、と感じます。
ネタバレ含む感想
※ちょっとですがSS集やFD等の話もしています。
一ノ瀬進哉が可愛い。もうね、細かい言動まで全てが可愛い。
そもそもこのゲームを買ったのはCV緑川光さんのキャラクターがちょっと変わったプレイをしているエンドがあると知ったから、という実に不純な動機からだったのですが、初見プレイで見事にそのエンドに行き着きました(桐進バッド)。そして性癖との合致ぶりに感動して泣きました。
進哉に緑川さんをキャスティングした方は天才だと思います。可愛すぎる。
ちょっと途切れ途切れな喋り方をする、とろいけど一生懸命なわんこ。BLゲームでの緑川さんにしてはちょっと低めの声です。進哉が攻め寄りのキャラなのもあってでしょうか。低すぎず、高すぎず、静かで、でもどこかあどけない声。BLCD「少年四景」のポチが声のタイプとしては近いでしょうか……? 性格や口調は違いますが……。
ちなみに体験版はありませんが公式サイトでサンプルボイスを聴くことができます。なお、このボイスはゲーム内には無い台詞なので、プレイした方も聴く価値ありです。なんでもいいから進哉のボイスを聞いてください。
前述の通りテキスト量がかなり多いのですが、とにかく進哉の出番を全部見たくてしかたなくて、すぐにコンプしました。最後の隠しルートでも可愛かった……。
好きなカップリングは拓実×進哉と智裕×進哉です。両方同軸リバ。(ちぃ進はゲーム内ではエンディングで言及があるだけでリバに至ってないですが、ドラマCDがその続きで進ちぃになっています)
拓進は本当に……良い……(語彙力の喪失)
最初進哉視点で進めて「進哉かわいい~~~~」とひたすら悶えていました(そして桐進バッドへ)。が、だんだん他視点を見ていくうちに「三原さん……幸せになってほしい……」と思うようになり。いざプレイした拓実×進哉ルートが予想以上にピュアッピュアで完全にやられました。
どうかFDとSS集も合わせて見てください。SS集2005拓進癒しすぎる。
FDのやSS集、雑誌掲載SSの話はまた別の記事でするつもりなので詳しくは語りませんが、ちょっとだけ……
拓進は本編も良いのですが、FD、ドラマCD、SS集でますます好きになりました。FDのシナリオ、あそこでエロに入るの結構意外でした(本編拓実の印象から)が、ドラマCDを聴いてからだとなるほどなあ……と納得。ちょっと不器用だけど真面目で優しい2人の恋愛模様、好きです。他の3人から微笑ましく見守られているのも良い。
ちぃ進についてはもうひたすらに可愛い。これまでの境遇もタイプも全然違う二人が偶然同じ喫茶店でアルバイトしたことで出会い、仲良くなる。可愛い……。
ちぃは本当に遊び人なんですけど、そんなちぃが進哉の言動の数々にだんだん本気で気に入っていく過程が好きです。進哉もちぃも可愛い。SS集2005での「お気に入り」という言い方がまさにぴったりです。
ちなみに、ちぃ進は本編・SS集2003・雑誌掲載SSでそれぞれ違うくっつき方をします。つまり、公式で結ばれ方が3通りあります。(ちぃ進風味程度のものは除いています)雑誌のは進ちぃかもしれない。まあ本編からして同軸リバなので、その辺はどちらでも……。なお拓進は本編と小説版の2通りです。SS集などは本編と同じ世界線だと思います。
※トレカ特典SSなど、私が持っていないSSにまだあったらごめんなさい。少なくとも3通り・2通りある、ということです。
他のCPもみんな面白かったです。男同士というところへの葛藤は少ないと書きましたが、じゃあ何も悩んでいないのかというとそんなことは全くありません。特に年上3人はそれぞれ色々な気持ちを抱えているところから始まります。個性的でいて無理のないキャラクター造形で、とても好きです。
どれも見てほしいのですが、あえて挙げるなら桐野・智裕ルートです。素敵な恋愛だった……。最初全く注目していなかった組み合わせなだけに印象に残っています。おすすめルートのひとつです。(上の恋愛観でも智裕について書いているし、思っている以上に智裕が好きなのかもしれないと今気づきました)
おすすめといえば「最初は誰の視点でプレイするといいのか?」 という問題がありますが……これはもう好みのキャラクターを選ぶのが最善だと思います。視点に選んだキャラの関わるルートに行くようになっているので……。あまり興味のないキャラクターを選んで、途中で飽きてしまったら元も子もないですし、もし途中で誰かからの見え方が気になったらサブ視点で選べます。入りたいルート2人のどちらを選ぶべきか悩んでも、2周目以降はヒント機能でフラグの立つポイントを教えてくれるのでそれに従えば安心です。
色々と書きましたが、最後にどうでもいい話を。
ブログを書き始めるにあたりスクエアプレイ時のツイートを見て、「ぼくらの恋愛心理学」3作品をそれぞれ初めてプレイした時、エロCG1枚目がモブ相手じゃなかったのはカフェリンだけだと気づきました。カフェは進哉の自慰CGです。あれ大好き。
以上、「カフェ・リンドバーグ ぼくらの恋愛心理学2」の紹介でした!
購入動機こそ不純なものでしたが、キャラクターそれぞれに恋愛観があり、その根底にある作品全体の価値観がとても素敵なゲームで、どのルートも楽しめる良い作品でした。
アニメイトゲームス等でDL販売しているので、よかったらプレイしてみてください。
読んでくださってありがとうございました。
古いBLゲームの購入手段・DL可能な体験版について
このブログは誰かひとりでも昔のBLゲームに興味を持っていただけたら嬉しいという思いと、自分用に感想を保存しておきたいという目的によって、主に10年以上前に発売されたBLゲームに関する記事を書いています。
しかし、
- 古いBLゲームってどこで買えるのか?
- そもそも今のPCで遊べるのか?
という点については何も書いていなかったな、と気づきました。
まあ、調べればすぐに出てくることなのですが……一応本ブログでも多少は言及してみようと思います。
今回はひとつ目、購入手段についてです。
ふたつ目については、各ゲームの紹介記事に追加するか、ひとつの記事にするか、そもそも書く必要はあるのか、まだ検討中です。
DL販売サイトでの購入
昔のものでもダウンロードサイトで販売しているものは意外とあります。
最近ではアニメイトゲームスからも発売されるようになりました。
以下は、DLsiteがるまにで購入可能な作品です。あまりにも多かったので全てではありませんが、参考に。(最近のものは除外しています)(2020年8月現在)
- 学園ヘヴン Mixed Edition
- 弄り遊戯(リマスター版)
- 揺蕩う刻(リマスター版)
- コイビト遊戯(ボイスなし)
- マスカレード〜地獄学園SO/DO/MU〜
- 臨海合宿
- 修業旅行〜古都迷走地図〜
- ぼくらの恋愛心理学シリーズ
- JACKIN-ジャックイン-
- 比翼は愛薊の彼方へ
- Lしたいね!
- 新婚さん~Sweet Sweet honeymoon~
- HEARTNER HEARTS
- 桜坂一丁目一番地
- ガイザードシリーズ
- 好きなものは好きだからしょうがない!!シリーズ
- SpellDown
- 少年達の病棟 Full Voice Version
- 桜雪
- そして僕らは、 Mixed Edition
- 最強彼氏。
通販での購入
公式通販と、中古店の通販があります。
前者はかなり珍しいですが……
以下、確認できたブランドを挙げておきます。カッコ内はサイト名です。
公式で通販可能なブランド(2020年8月現在)※筆者が実際に利用したわけではありません。まだ動いているかは、HPから判断しています。
ちなみに私が初めてBLゲームを購入したのはニトロプラスの通販サイトでした。(sweet poolが初めてだった)
中古店の通販は、駿河屋やまんだらけ、Amazonあたりでしょうか。
公式が解散しており、DL版もないようなものは残念ですがこの手段が一般的なのかな、と思います。
中古取り扱い店での購入
店頭で買ったことはあまりないですが、偶に掘り出し物があったりするので、覗いてみるのは好きです。
参考:体験版のDL
現在も活動中のキラルなどの他にも、とっくに活動を休止しているものの公式サイトは残っているというブランドは意外にあります。
どんなものか試しにやってみたいという場合は、こうしたサイトから体験版をDLしてみるのがおすすめです。
ミラーサイトの方が消えていてダウンロードできないケースもありますが……
以下、体験版のDL可能な、発売日から10年以上経過している作品を最近確認した分だけ挙げておきます。なにか見つけたら随時追加していきます。
(2020年8月時点)
- sweet pool(ニトロプラスキラル)
- Laughter Land(郎猫儿)
- コイビト遊戯(PIL/SLASH)
- マスカレード〜地獄学園SO/DO/MU〜(同上)
- ぼくらの恋愛心理学fan's disc(アイン)*
- 鬼畜眼鏡(spray)
- STEAL!(同上)
- ピヨたん(同上)
*……パズルゲームです。
おまけ
今回調べていて一番驚いたのはunicorn-bの公式通販サイトがまだ存在していた上、win10にも対応していたところですね……。しかも「HEARTNER HEARTS」と「桜坂一丁目一番地」はApple Musicで楽曲配信中。完全に予想外でした。知らなかった……。
iTunesでも一曲単位で購入できるようです。試しにリンク貼っておきます。
ちなみに、Apple Musicの中をいろいろ検索してみたところ「鬼畜眼鏡」のキャラクターソングもありました。利用している方は聴いてみてください。
佐伯克哉(CV:平井達矢)の「Contrast (鬼畜眼鏡キャラクターソング) - EP」をApple Musicで
iTunesでの購入も可能。
以上、古いBLゲームの購入手段についてでした!
意外とDL版で売っているんだということを知ってもらえたら嬉しいです!
「神無ノ鳥」深町に抱く複雑な感情
今回はゲーム紹介ではなく、番外編のような何かです。
ふと思いついたので、いままでBLゲームをプレイしてきて「攻略したくない」と思ったことのあるキャラクター、特に「神無ノ鳥」の深町について書いてみたいと思います。
※あくまで私個人の感想です。また、後述のとおり例に挙げているキャラクターが嫌いなわけではありません。
※「咎狗の血」「神無ノ鳥」「カフェ・リンドバーグ」について言及しています。ネタバレ注意。(どれも良作なので、是非やってみてください)
まず、私が「攻略したくなかったキャラクター」は大きく二種類に分けられると思っています。
第一に、「好みじゃない/苦手だから攻略したくない」。これは単純です。
私は好みではないキャラクターのルートでも、好きなキャラのセリフ回収やストーリーの良さで好きになることを期待してプレイするので、この理由で攻略したくないとまで感じたことはほぼないです。
ただ、攻略順には影響しますね。例えば「咎狗の血」ではケイスケがなんとなくピンとこなくて、1周目はリンルートを選びました。そしてラストで驚愕しました。合法ショタじゃなかったのか……! ケイスケもいざ攻略してみたら面白かったです。
第二に、「好きだから攻略したくない」。今回主に書きたかったのはこちら。
私の中でこのタイプ筆頭が「神無ノ鳥」の深町です。
日常シーンで優しい保護者、穏やかな大人っぷりを見せてくるので、「この人が見た目完全にショタなイカルに欲情するシーンは見たくない……」と思ってしまって。CV森川智之さんの穏やかな大人。大好きです。でもだからこそ攻略したくない……。保護者でいてほしい……。エロが見たくない……。自分で思っていたよりも大人×ショタへの耐性がなかったことが判明しました。いや、どちらかというと保護者ポジションのキャラクターが誰かと結ばれることが苦手なのかもしれません。ひょっとしたら両方かも。
結局深町には良き保護者でいてほしいという気持ちがネックになり、「神無ノ鳥」はレンジャクと真部を攻略したところで止めてしまっています。
そういえばハッカン×レンジャクだけではなく、真部と深町も脇カプとして存在するんでしたね。忘れていました。そっちを先に見て、深町のBL描写に耐性をつければいけるかも……? いや、どうかな……分からない……。
というわけで、この「好きだからこそ攻略したくなくなる」現象を「深町のおっちゃん現象」と勝手に呼んでいます。
他の例だと「咎狗の血」の源泉ですね。CV一条和矢さんのおいちゃん、好きです。でも最初にリンルートをプレイした結果「めっちゃ好き……この人にはこういう頼れるおじさんポジでいてほしい……」というよく分からない感情が生まれてしまい……攻略は後回しにしました。
「カフェ・リンドバーグ」の1周目では、拓実に似た感情を覚えた記憶があります。ただ彼の場合、司に片思いしお試しで付き合った後フラれたところだったと判明したので、BL的に幸せになってほしい……という気持ちが勝ちました。(最初は進哉視点で進めていて拓実視点OPを見ていなかったので、フラれていたことを知らなかったんです)
そして拓進(進拓)が推しカプに。この二人大好きです。
多分、深町ルートもプレイしてみれば面白いと思えるのでしょう。(そのくらい「神無ノ鳥」は良作だと感じています)それに、コンプすれば作品全体の謎も解けてすっきりするのだろうとも思います。
ただ、どうしてもあと一歩が踏み出せない……。なんとなく攻略はしたくない。保護者でいてほしい。そんな気持ちが消えず……。
もっと時間をおいてみて、いつか気が変わったらプレイしてみようと思います。ストーリー上の謎についてはその時までネタバレを見ずにいるつもりです。楽しみ!
以上、メインキャラクターなのに攻略したくないと思ってしまった話でした。
【BLゲーム紹介・音楽編】BGMの良いボブゲ紹介
今回は角度を変え、BGMに着目していくつかのゲームを紹介してみます。
※音楽に詳しくない人間が書いているので、個人的な好みにかなり左右されていると思います。
MESSIAH
本ブログではまだ紹介していないゲームです(そのうち書く予定)。
ブランドはCORE-DUSK。2006年発売。
エロゲ「顔のない月」などの原画を担当されているCARNELIANさんが原画ということで、BLゲームに興味はないけれど知っているという方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこのゲーム、音楽もすごい。
8割くらいのBGMをElements Gardenさんが担当されています。
まさかのエレガ。女性向けではうたプリなどで有名です。
そしてこれが良曲揃い。ゲーム本体を購入するとサントラCDがついてきます。興味のある方は是非。
エレガではなくKim's SOUNDROOMさんが担当されたテーマ曲も、館もの・吸血鬼ものであるこの作品に合っていて私は好きです。
ニトロプラスキラル作品
正直、音楽といえばキラル、といったイメージがあるので今更紹介しなくてもいいかな……とも思いましたが、触れないのもおかしいということで軽く書くことにしました。
まずは「咎狗の血」。シキの登場時にかかるBGMが印象的です。エンディングの音楽も良かった。うろ覚えなのでこの辺にしておきます。
第二作「Lamento」。未プレイなので言及するか迷いましたが、PVの曲が非常に良い。民族音楽調で、ボーカルの声質とも合っています。イラストの良さも相まって、とても惹かれるPVです。URLはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=PLXFd3niXmo
第三作「sweet pool」。これは既に紹介記事を書いています。
各エンドの曲がどれも良い。オープニングも爽やかでいて切なさも内包している感じがして好きです。
作中で流れる曲というと真っ先に浮かぶのが音の外れた「ゆうやけこやけ」。あれは中々忘れられません……。
第四作「DRAMAtical Murder」については、全く知らないので申し訳ありませんが省略させていただきます。
アイン作品
「スクエアな関係」以外は、一色由比さんが担当されています。エロゲブランド・アイル(アインの兄ブランド)の作品を数多く手がけている方のようです。
私はカフェリンの音楽が好きですね。なんとなく落ち着きます。筆者は数有るボブゲの中でもカフェリン最推しなので贔屓目が入っている自覚はありますが、それを抜いても良いBGMだと言えると思います。
ゲームをインストールするとフォルダにmp3で入っているので、時々聴きます。
おまけ:声優さんが歌っている作品
とりあえず浮かんだ分だけ。なにか思い出したら追加していきます。
俺の下でAGAKE
有名ですね。緑川光さんが歌っています。PC版にはなく、PS2版の曲である点だけ注意。
私はPC版しかプレイしたことがないです。
STAMP OUT
こちらも緑川さん。
このゲーム、青二の声優さんが表名で出ているんですよね。なんでなんだろう。でも昔のBLゲームは割と表名義率高いように思います。
ちなみにゲーム自体ですが、面白いです。ある意味。赤江かわいいよ赤江。
そういえば中井和哉さんはBLCDにはそこそこ出演されていますが、ボブゲは珍しい気がします。中井さんの貴重な演技が聴けるので、ファンの方にオススメです。
MESSIAH Paranoia∞Paradox
前述「MESSIAH」のファンディスクです。拓人役・皇帝さんが歌っています。
拓人はバンドマンだという設定を今思い出しました(館に閉じ込められすぎて忘れていた)。
スクエアな関係 ぼくらの恋愛心理学3
小早川役・青島刃さんがオープニング曲を歌っています。
ゲームについては以前紹介したので、そちらを読んでいただけたらと思います。良作です。
オメルタ〜沈黙の掟〜
主人公JJ役・城ヶ崎仁さんによるオープニング。
2011年発売と、私の中ではぎりぎり「最近のBLゲーム」枠なので紹介しておくか迷いましたが、入れてみました。
Lしたいね!
(20.8.31追記)
インストール用のディスクにMP3で入っていました。初回特典のミニドラマ入りサントラCDにも収録されています。
以上、BLゲーム紹介・音楽編でした。何かひとつでも気になるものが見つかれば嬉しいです。
【BLゲーム紹介】sweet pool
ボブゲ紹介、今回は「sweet pool」です。
2008年発売(通常版は2009年)。18禁ですが、CERO:Dのvita版もあります。
ブランドはニトロプラスキラル。「咎狗の血」が特に有名です。最近は「DRAMAtical Murder」の舞台化、新作「スロウ・ダメージ」のキャスト発表など、色々と動きがあったので新しく知った方もいらっしゃるかもしれません。
今更紹介するまでもない有名作では……?とも思いましたが、好きなので書きます。
ざっくりおすすめポイントを言うなら
「CoC系グロが大丈夫な人にオススメなちょっぴり(?)憂鬱になれるゲーム。音楽が良い」
こんな感じです。
正直、グロが大丈夫なら体験版をやってみてくれ! かなり長いから雰囲気は十分伝わると思う! と言って終わりでもいい気がする(そのくらいボリュームがある体験版が今でも配布されている)のですが、一応システム面等、各項目について書いていきます。
シナリオ
まずは簡単にストーリー紹介。
病弱な主人公・蓉司はある日己の体から謎の蠢く肉塊が排出されるようになってしまいます。
肉塊の正体、上級生の善弥やクラスメイトの哲雄が急に近づいてきた理由、友人である睦の様子がおかしくなったわけ……。
あらすじから分かるとおり、グロテスク、不気味な描写の多い作品です。
エロよりもグロの印象が強い。プレイ後、「これよくvitaに移植できたな!?」と驚きました。vita版はやっていないので、どの程度ぼかしたのか分かりませんが……。単純にエロシーンを削って成立する話ではないので、相当難しかっただろうと思います。
また、これはBLなんだろうか……?とも感じました。恋でもなく、愛でもない。ネタバレはしないようにしますが、これは結果的に同性愛的な表現になっているだけであり、所謂「ボーイズラブ」と言われて多くの人が想像するだろうものとは別ジャンルな気もしました。
ただ、それこそがこのゲームの特徴、長所であり、私が好きなポイントでもあります。
それに、結果的に10年以上が経った今でもBLゲームとして認知されているので、BLということでいいのでしょう。まあ何にせよ好きなのでジャンルは何でもいいや、というのが個人的な感想です。
システム面
十分なセーブ数、オート機能、読み返し機能など、基本的な機能は備わっています。
唯一分かりにくいのは選択肢。
このゲーム、「Aをする」「Bをする」のような選択肢はありません。画面上の赤と青、どちらかを選びます。この色が、それぞれ本能と理性を表しているそうです。
本能に従うか、理性で抗うか。
CG・音楽
まずはイラストについて。オニツカセージさんが担当されています。同ブランドの咎狗の血・lamentoで原画を描いていらっしゃるたたなかなさんとはテイストが違いますが、私はどちらも好きです。
まず、立ち絵のクオリティが高い。棒立ちで表情だけ変わるタイプではありません。ちゃんと動きがついています。それぞれのポーズにもちゃんと各キャラクターらしさが出ているように思いました。
CGも綺麗です。それに見せ方が上手い。グロテスクな表現も個人的にはこのくらいがちょうど良かったです。特に睦バッドのスチルは(立ち絵の表情差分も相まって)印象的でした。
そして音楽。BGMの良さがキラルの特色。そう言われても納得するくらいには良いです。ハズレ曲が無い。
OPのインスト版がお気に入りです。プレイする気はなくても、タイトル画面で流れるこの曲が聴きたくてゲームを開くこともあったくらい。
爽やかで、かつちょっとだけ寂しげなところがあって、とても作品に合っています。
また、各エンドで流れる曲が異なるのですが、これがまたストーリーとマッチしていて……。
コンプしたときは思わず泣きました。
公式PV(OP曲「I'm in blue」使用)へのリンクを貼っておきます。是非見てみてください。
https://m.youtube.com/watch?v=HmqdFWarplM
声優
ひとことで言うと、豪華です。
主人公に春野風さん、メイン攻略キャラに羽田マン軍曹さん、サブ攻略キャラに空乃太陽さんと緑川光さん。攻略対象外ですが浅野要二さんも出演されています。
個人的には、全員キャラクターに合っていると思いました。CV浅野要二の白衣キャラはあまりにも怪しくて、初登場時から疑ってかかってしまいましたが……笑
メインのお二人に関しては、ちゃんと演技を聞くのは初めてでしたが、プレイ後もっと他の役も聞いてみたいと思うくらいには良かったです。
ネタバレ含む感想
善弥が好きです……。
このゲーム、実は私の初BLゲームでした。緑川光さんの出演されているBLCDをいろいろ買っていた時にこのゲームを知り、公式HPのボイスサンプルを聞いて「面白いキャラだな」となんとなく興味を持ったのを覚えています。
そして体験版をプレイ→続きが気になってすぐに購入。届いてすぐに徹夜でやりました。
善弥はなんというか、親が悪かったですね……。もしあの肉塊に出会わなかったら、少なくともあんな風には育たなかったんだろうなあ。
無理やり普通の人間の体から変えられてしまったのに、不良品扱い……コンプレックスを持って当然だと思います。
もちろんそんな事は主人公の蓉司は知らないし関係がないので、監禁等については善弥に非があるのですが、彼の背景を考えるとなんとも言い難い感情が……。
バッドエンドでの「剥製にしてあげる」発言は、自分の体が腐っていくのを怖がり苦しんでいる善弥を思うと辛かったです。
好きなシーンは姫谷に眼を舐めさせるシーン。それから意識を失いかけている姫谷にキスしていくところ。
彼は「姫谷は自分の父親に恩があるから、自分のことも大切にしてくれているんだろう」という考えから抜け出せていなかったのだと思います。だからこそ眼球を舐めさせたり、わがままを言ったりして試していた。
最期のシーンで自分のしたことを言えない、訂正できないのも、そういう善弥らしいなと思いました。
だからこそ、姫谷の「善弥」呼びは嬉しかっただろうな、と……。一見救いがない善弥ですが、あれはあれで一種の救済だったのでしょう。
割と真面目に語った後に書くか迷いましたが、声優さんの演技についてひとつ。
緑川さん、吐血音上手すぎませんか? それともあれ追加SEなんですかね……? 多分演技だろうと思っていますが、どうなんでしょう……私声優さんの演技に詳しくないので……。
とにかく、あの吐血ボイスが好きです。
コンプしたときの率直な感想は、萌えたというよりも単純に「面白かったなあ……」という感じでした。メイン攻略キャラが1人と少ないけれど、十分満足できました。
ちょっと変わったBLゲームをやりたいという方や、BLが好きというわけではないがニトロプラスは好きだ、という方にはオススメできるのではないかな、と思います。
以上、sweet poolの紹介&感想でした。
【BLゲーム紹介】スクエアな関係 ぼくらの恋愛心理学3
前記事では恋愛心理学シリーズについて簡単に説明しました。
さて、「スクエアな関係 ぼくらの恋愛心理学3」。
2007年発売。ブランドはアインです。
メインキャラクターは4人。元ホスト、スロプー、借金を負った大学生、一見真面目で人当たりの良い大学生。
このバラバラな4人が、訳あって元ホストの小早川の元で同居生活を始めるところからストーリーが始まります。
カップリングは総当たり・総リバなので全12ルート。エンド数は32。
このゲームについて簡単にまとめると
「恋愛がメインの日常系BLゲームがやってみたい人にオススメ。恋愛心理学シリーズで一番クセが弱くさっぱりしている作品。パチスロに詳しくなるかも?」
こんな感じです。
アニメイトゲームス等でダウンロード版が販売されています。Win10対応。
コミカライズ版(本編後日談のような内容。既に付き合っているところから始まります)も電子書籍サイトで購入できます。
以下、シナリオやシステム、CG等についてです。
シナリオ
これが「スクエアな関係」を最初に紹介した大きな理由です。
後述するシステム面の改善も理由のひとつですが、なによりシナリオがとっつきやすい。
個人的な印象ですが、恋愛心理学シリーズの中では本作が一番多くの人が手に取りやすいシナリオではないかな、と思います。
悪く言えばベタ、テンプレともいえる展開で正直先が読めたことも何度かありました。実際初見プレイ時のログを読み返すと不満も書いてあります……。が、何故か後からじわじわハマりました。
読みやすい文章でちゃんとまとまっていて、1ルートも長すぎず手軽なのがいいんでしょうか。「こういうのでいいんだよ、こういうので」的な安心感がありました。
それでいて意外性も失ってはいない。前述したように各キャラクターの視点で見られるという特徴が、前作までほどではないにせよ活かされています。
BLゲームって恋愛以外に何かテーマ、題材があるものが多い印象を受けるのですが、本シリーズは「ぼくらの恋愛心理学」というタイトルの通り、恋愛そのものが主軸です。
本作は「四人四様、恋模様。」という公式HPのキャッチコピーがぴったりで、全く性格の違う4人による恋愛の進展が描かれています。
鬼畜・鬱要素はほぼ無く、シリーズで一番穏やか。(殺伐としているルートもありますが)
ほのぼの日常系BLがやりたい人におすすめです。
(鬼畜・鬱を求める方は第1作「birdie」を、萌えゲー的なもの(?)を求める方は第2作「カフェ・リンドバーグ」が良いと思います。このシリーズ、同じ世界の話ではあるものの作品によってストーリーの重さがだいぶ異なるので……)
上に書いた「パチスロに詳しくなるかも」ですが、スロで生計を立てているキャラクターとホストを辞めて悠々自適な生活をしているキャラクターがいるので、頻繁にパチスロ打ちに行くんです。用語も結構出てきます。
初心者なキャラクターへのかみ砕いた説明の他、ゲーム内ヘルプに「パチスロ用語」欄があります。
ある程度の知識は自然とつくのではないでしょうか。
筆者はパチスロ未経験なので、このゲームが発売された2007年から現在までにどの程度変化したのかが分かりません。詳しい方が見たら古い情報なのかもしれないです。
システム面
スキップ機能、オート機能など、一般的な機能は搭載されているのでプレイに支障は無いと思います。ヒント機能があるため、フラグ管理も楽です。
前作「カフェ・リンドバーグ」からの変更点は
・ボイス個別オン/オフ機能追加
・モブのボイス無し
・エクストラモードのガイド機能無し(これはカフェリンが特殊なだけですが)
・サブ視点選択からCC機能に
・ディスクレス不可
でしょうか。何か忘れていたらごめんなさい……。
CC(キャラクターチェンジ)機能に変更されたことにより、ストーリーを進めながら簡単に別キャラクター視点へ切り替えることが可能に。
前作のサブ視点選択では、ワンシーン見終わった後に誰の視点で見直すかを選択(スキップ可)することでリロードせずに別キャラクター視点を見ることが出来ました。
しかし、サブ視点で見てもメイン視点を見たことにはならない=メイン視点で同シーンを見たとき未読扱いになる、という落とし穴が……。
本作ではこれが解消されたので、フルコンプが楽になりました。
個人的にはモブのボイス無しはちょっと寂しかったです。カフェリンはメインキャラクターを演じている声優さんがモブを担当していて、面白かったので。でもこれに関してはガイド機能と同じく、カフェリンが特殊な例だと思います。他にあったっけ……?
CG・音楽
原画はシリーズ通して麻生海さん。コミカライズ版も担当していらっしゃいます。
絵は好みがあるので一概におすすめと言えないポイントだと思いますが、私はすごく好きです。
塗りはカフェリンから5年経っているだけあって大分変わりましたね。個人的にはあの独特な塗りが好きだったのでスクエア初見時はちょっと違和感がありましたが、すぐに慣れました。
アインの特徴として「エロCGがエロゲっぽい」という点が挙げられると勝手に思っていますが、スクエアでもこれは発揮されていました。攻め視点でほぼ受けしか映っていない構図のCGが何枚かあるんですよ。好みの分かれるところだとは思いますが私は大好物です。(勿論BLっぽい構図のものも多いです)
音楽は特に良いとは思いませんでしたが、全体的に悪くないと思います。好きな曲もありますし。2曲だけなんとかしてほしいですが……。エロシーンのBGMがどうもなあ……。
ちなみに、ディスクをインストールするとフォルダにwav形式でBGMが入っています。OPムービーもmpgでありました。
カフェリンもmp3で入っていたのでアインのファンサービスなのかなあと勝手に思っていますが、実際のところは謎です。昔のエロゲには結構あったりするんでしょうか……?
声優
メイン4人は青島刃さん・平井達矢さん・皇帝さん・空乃太陽さん。
OP曲は小早川役・青島さんが歌っていらっしゃいます。
このシリーズ、声優豪華だなあ……と毎回思うのですが、皇帝さんあたりは当時まだ新人若手扱いだったのでしょうか。なんにせよ、今見るとこのメンバーは結構な有名どころを使っているなあという印象です。
演技については詳しくないのでよく分かりませんが、少なくとも私としては文句なしです。良かった。
最初に公式サイトを見たとき、イメージが先行して西田(CV皇帝)と岸本(CV空乃太陽)のキャストを逆だと思い込んでいたので、詳細を見てちょっと驚いた覚えがあります。
でも実際プレイして納得しました。西田のキレ顔差分。これはCV皇帝だわ。(褒めてます)
なお、キャラクター別オンオフ機能が搭載されているので、もし苦手なキャストがいても特に問題なくプレイできると思います。
ネタバレ含む感想
岸本視点がほんとに面白くて好きです。心の声と建前が違いすぎる……。BLゲームで「こ、こいつ……!」と心の中で叫んだことは他にも何度かありますが、岸本についてはリアルにいそうな性格の悪さだなあと思ったのを覚えています。
西田をめちゃくちゃ見下していたので、1周目は岸本×西田ルートに行きました。笑
好きなルートは蒼井×岸本ルートです。というか、蒼井が良いやつなので彼の絡むルートはどれもすぐ好きになりました。
でもやっぱり一番は岸本とのカップリングかなあ。岸本の一人称使い分け、絶対どっかでツッコミ入ると思っていたら予想通りでしたね……でもそういうの大好きです。
なんだかんだ、まだ子どもっぽいんですよね、岸本。クールに優等生ぶっていますが、大人になりきれていない。割とすぐ絆されてしまう。キレながら告白してくるシーン良かったなあ。
上でちょっとだけ書いたエロCGについてですが、ネタバレになるのでこちらに……
小早川のスチルが一番エロかった!!笑
正直予想外でした。小早川を可愛いと思うとは……
岸本のモブ相手のスチルは眼鏡オンオフ差分があってこだわりを感じました。好きです。
あと自慰シーンもアインなら絶対あるだろ! と期待していたので、蒼井のあのスチルがあって大満足でした。
派手さはないけれど全体的に良くできているな、という印象です。
他2作との合同ファンディスクとか、SS集とか、欲しかったなあ。
まだ全然昔の雑誌を集めきれていないので、残りの未読SSをゆっくり楽しもうと思います。
BLゲーム ぼくらの恋愛心理学シリーズについて レビューの前にざっと紹介
ボブゲ紹介・感想第一弾は「スクエアな関係 ぼくらの恋愛心理学3」です。
ブランドはアイン。2007年発売。
いきなり3からレビューってどうなの……とも思いましたが、今わたしの中で熱い&1・2とストーリーに関連性はない=3からプレイしても無問題、ということで選びました。
……が、本シリーズは少々特殊です。
システムについてなどレビューしても、知らない人には分かりづらい……
というわけで、このゲームについて感想・レビューを書く前に、まず「ぼくらの恋愛心理学」シリーズについて簡単に紹介します。
「ぼくらの恋愛心理学」シリーズとは
BLゲームブランド・アインから発売された視点選択式アドベンチャーゲーム(※18禁)。
ファンディスク含め全4作あります。
発売順に、
- 「birdie ぼくらの恋愛心理学」
- 「カフェ・リンドバーグ ぼくらの恋愛心理学2」
- 「ぼくらの恋愛心理学fan's disc」
- 「スクエアな関係 ぼくらの恋愛心理学3」
です。
これらは同じ世界を舞台に、作品ごとに全く違うキャラクターが登場し物語が繰り広げられています。
例えばbirdieはアイドルとそのマネージャー(+タレント)、カフェリンは喫茶店で働く5人(+オーナーや客)……
同じ世界線の話なので、スクエアの作中にbirdieのポスターが出てきたり、カフェリンにモブ客としてbirdieのキャラクターが訪れたりしますが、その程度のつながりであって、ストーリー自体は別物です。
1~3のどれから始めてもプレイに支障はないです。
そして本シリーズ最大の特徴といえるのが、『主人公がいない』ところ。これにより2点、一般的なBLゲームと異なる点が生まれています。
まず1つめが、ゲームの進め方。
このシリーズでは、各ルートがいくつかのシーンに分けられています。(多いもので30弱)
プレイヤーはシーンごとに、どのキャラクターの視点で見るかを選択しながらストーリーを進めていきます。
つまり、主人公1人の視点だけではなく、「この場面で相手はどう考えていたのか?」が実際に見られるわけです。これが楽しい。
テキスト量が尋常ではないので、フルコンプにかなり時間がかかるところが難点でしょうか。
そして2つめが、カップリングのバリエーションが豊富であることです。
主人公と攻略キャラ、という分け方自体が無いこのシリーズでは、メインキャラクターの中で様々なカップリングが成立します。
birdieは総当たりまでいかず受けしかないキャラクターもいますが、カフェリン・スクエアではメインキャラクター全員受け攻め両方ありになりました。
なお、その中で所謂「真ルート」のような扱いがあるか、リバがあるか、については作品ごとに異なります。以下に軽くまとめてみました。
・birdie
トゥルー的な扱いのカプあり。(他が全てバッドという訳ではない)
リバは無かったはず。
本編外のSSにてリバあり。あと脇カプが同軸リバっぽかったような……
・カフェリンドバーグ
トゥルーはなし。
リバあり。同軸リバもあります。
・スクエアな関係
トゥルーはなし。全カプ公平です。
総当たり総リバ。ただし全て別軸。
A×BとB×Aではストーリーからして異なります。別ルート扱い。(要はエロシーンのみ受け攻め選択タイプではない)
これで本シリーズの特徴については、ある程度説明できたのではないかと思います。
なお、古いBLゲームブランドの公式HPは消えてしまっていることも多いですが、アインはHPが残っているどころかアニメイトゲームスでWin10対応版を売っているので、是非そちらをご覧ください。
(2001年発売のゲームがwin10に対応して発売されていることに、一ファンとして感謝しかないです……)
では、次の記事でシリーズ3作目「スクエアな関係」の紹介をしたいと思います。